こんにちは、HSPブロガーのまさちゃんです。今回は「HSPが優しすぎる理由」というテーマで記事を書いていきます。
最近、「HSPは優しすぎる」という話をよく耳にします。僕もHSPですが、確かに自分でも「優しすぎるなあ…」と感じることがよくあります。
優しすぎることで良い面もありますが、「優しすぎて怒ることができない」といったデメリットも存在しますよね。この記事を読んでくださっているHSPさんの中にも、優しすぎることに悩んでいる方がいらっしゃるかと思います。
今回は、そんなHSPの優しすぎる理由や、優しすぎることによるメリットやデメリットについて解説していきます。記事の後半では、優しすぎて生きづらさを感じているHSPさんが少しでも楽に生きられるようなアドバイスも掲載しているので、ぜひ最後までお付き合いください。
物心ついた頃からずっと、なんとなく生きづらさを感じていました。HSPという言葉を知って、「ああこれは特殊能力なんだな」と感じて、少し気が楽になりました。
その後HSPについて色々と調べ、実践しているうちに、自分なりの生きやすい人生を手に入れました。過去の僕と同じ状況で苦しんでいる方に、少しでも生きやすい人生を考える機会となれれば幸いです。
HSPが優しすぎるのはなぜ?
まずはHSPが優しすぎる理由を見ていきましょう。
以下の理由があります。
- 共感力が高いから
- 小さな変化に気付くから
- 相手に合わせられるから
共感力が高いから
HSPが優しすぎる理由、1つ目は「共感力が高いから」です。
HSPの共感力が高いというのは、よく言われていることですよね。
相手の身に起きていることを自分のことのように感じる特性がHSPにはあります。
ということはつまり、誰かが悲しんでいるときは一緒に悲しんであげられる、ということです。優しすぎますね。
小さな変化に気付くから
HSPが優しすぎる理由、2つ目は「小さな変化に気付くから」です。
HSPは人の感情の変化に敏感です。今日はあの人なんか嬉しそうだな、あの人は調子悪そうだな、あの人はイラついてるな、という具合に、いつもと少しだけ違う様子に気付けます。
となると当然、「今日調子悪そうですけど大丈夫ですか?」「今日なんか嫌なことあったんですか?」のような声かけができるわけです。優しすぎますね。
ちなみに女性の髪型の変化とかにも気付くので、「なんか雰囲気変わった?」みたいな声かけもできます。喜ばれますね。
相手に合わせられるから
HSPが優しすぎる理由、3つ目は「相手に合わせられるから」です。
HSPは相手の話を引き出すのが上手い、いわゆる「聞き上手」です。何か話したいことがありそうだな、という空気を感じ取ると、その話をしやすいような雰囲気に持っていきつつ、話し始めたら良い感じのリアクションをして気持ちよく話せるようにします。
HSP的には普通にやっていることですが、相手からしたら「聞いてもらえた感」があるので優しいと感じるでしょう。
また、相手が自分から話したくなさそうな人だった場合には、こちらから話して喜んでもらおうとする習性もあります。
相手の性格に合わせて、相手が心地いいと思える空間を作り出せる存在がHSPです。優しすぎますね。
優しすぎることのメリット
続いて優しすぎることのメリットも紹介していきます。実際にHSPとして生きてきて感じたのは以下ですね。
- 弱っている人に寄り添える
- 感謝されることが多い
- 周りから好かれやすい
このくらいでしょうか。
僕は現在、キャリアアドバイザーの仕事をしています。職場には仕事に関する悩みを抱えた方がたくさん来ますが、結構メンタル的に弱っている方が多いんですよね。上司のパワハラがひどくて休職している方とかです。
そういった方に心から寄り添えるのは僕の強みだと思います。HSPで良かったと思う瞬間です。そうやって深く寄り添っていると、感謝されることも多いです。
それから自分で言うのもなんですが、周りから好かれやすいです。いろんな人に良くしていただき、そのおかげで得しているなと感じることがよくあります。
優しすぎることのデメリット
デメリットについても見ていきましょう。「え?優しすぎることにデメリットとかあるの?」という声が聞こえてきそうですが、実は結構デメリットも多いので紹介していきますね。
- 怒れないからストレスが溜まる
- 人付き合いが増えて疲れる
- 頼られやすくて疲れる
主なところとしてはこんな感じですね。
HSPは優しすぎるので、怒れない人が多いかと思います。ストレスを感じて怒りたいときでも、その後の相手の気持ちや空気の重さなどを想像してしまってなかなか怒れません。となると当然我慢するしかないわけなので、ストレスは増えていきますね。
人付き合いに関しては、HSPは基本的に一人の時間が好きなので、食事や飲み会、遊びなどに誘われすぎると結構きつかったります。メリットのところでも書いた通り、HSPは周りから好かれやすいので、いろんな人に誘っていただくことが多いんですよね。ありがたい限りなんですけどね。
頼られやすいというのもありますね。HSPは優しいので、何かを頼まれると基本的に断れない性格です。それでいて周りに何かをお願いするのも苦手ということもあり、一人で抱え込んじゃうケースが多いんですよね。気付けばキャパオーバーで疲れが溜まっているということがよくあります。
知らない間に疲れていることもあるから注意しよう
メリット・デメリットで紹介した通り、HSPにとって「優しすぎる」というのは諸刃の剣です。総じて疲れやストレスが溜まることが多いですね。
いろんな人に共感しすぎて疲れたり、相手に合わせすぎて疲れたり、人付き合いが増えて疲れたり…HSPとしては無意識にやっていることなので気付きにくいですが、実は知らないうちに疲れが溜まっていることがよくあるので注意してくださいね。
疲れが溜まってきたサインとしては、以下になります。
- 優しさが発揮できなくなってくる
- いつも楽しいことが楽しくない
- 誰にも会いたくないと感じる
- 身体のだるさ、重さが取れない
- 頭の回転が遅いと感じる
- 何もしたくないと感じる
こんな感じですね。鬱の症状に近いのかな…というより鬱なのかな…
というわけでHSPは優しすぎるが故に知らない間に疲れが溜まり、鬱っぽくなりやすいです。「自分は疲れが溜まりやすいんだ」ということは頭の片隅に置いておいた方がいいですよ。
優しすぎて疲れを感じたときの対処法
最後に、HSPが優しさを発揮しすぎて疲れを感じたときの対処法を紹介します。
- 自分が優しすぎることを責めないように
- 人と会う場面を減らす
- 厳しさが求められる仕事をしているなら転職を
- ストレスを感じる相手とは距離を
- 疲れたら、休もう
自分が優しすぎることを責めないように
まずは自分自身が優しすぎるということを責めないようにしてください。
どれだけ疲れやストレスを感じても、誰かに「優しすぎるのを直せ」と言われても気にしないでいいです。それがHSPですし、それがあなたなので。あまり思い悩まずに、普段通りの自分でいてください。
むしろ「優しすぎる」というのは強みですからね。HSPからそれをとったら、魅力が半減してしまいます。
例えば僕がキャリアアドバイザーの仕事をしているという話を先ほどしましたが、僕の強みは絶対に「優しさ」です。徹底的に寄り添う優しさが最大の武器。誰かに「優しすぎるのを直せ」と言われてこの武器を捨ててしまったら、何の魅力もない雑魚アドバイザーになってしまうでしょう。
こんな感じでHSPにとって「優しすぎる」というのは武器なので、捨てることは考えない方がいいですよ。
人と会う場面を減らす
優しさをキープしたまま疲れやストレスを減らすのであれば、「優しさを発揮する場面を減らす」しかないですね。
つまり「人と会う場面を減らす」必要があります。HSPは、誰かといると持ち前の優しさでひたすら気を遣い続けてしまい、疲れが溜まります。
疲れを感じたら人と会う時間を少し減らして、自分一人の時間を確保することで回復してくるでしょう。一人時間を充実させる方法については、以下の記事にまとめています。ぜひチェックしてみてください。
厳しさが求められる仕事をしているなら転職を
優しいのが特徴のHSPにとって、厳しさを求められる仕事はかなり苦痛です。そういった仕事で消耗しているなら、転職をおすすめします。
僕は以前、塾講師の仕事をしていた時期があります。授業をするのが楽しくて就職したのですが、まだまだ精神的に未熟な子供たちに対して、怒らなければいけない場面というのがちょいちょいあったんです。ですが僕はなかなか怒れなかった…怒れない自分に対してストレスを感じましたし、怒るべき状況が改善されないストレスも感じました。
その後転職をしたら、楽になりました。世の中には、僕以上に厳しさが求められる仕事で頑張っているHSPさんもたくさんいるかと思います。その仕事が「一生続けたい仕事」でないのだとしたら、転職を検討してみてもいいかと思います。
ストレスを感じる相手とは距離を
HSPが「優しすぎる」を発揮したことによりストレスを感じる相手が身近にいる場合には、距離を置くことで楽になります。会う回数を減らしたり、連絡する回数を減らしたり、LINEの返事を少し遅くしたり、やれることは色々あるので、やれそうなものから試してみてください。
近くに住んでいる人がストレスなら、物理的に距離を置くのも有効ですね。僕は地元にそういった相手がいたので、思い切って全てをリセットして地元を離れました。そしたら人間関係のストレスが消えて、気持ちが楽になりました。
環境を変えると気持ちも前向きになるので、結構おすすめです。
疲れたら、休もう
そして最後に当たり前のことを1つ。HSPが優しすぎて疲れを感じたなら、休みましょう。
1週間でも2週間でも、自然溢れるところに行ってゆっくりすれば、回復します。2泊3日とかでもいいです。
HSPが疲れるのは、優しさを発揮するために色々なことを考えすぎているからです。普通の人よりも脳が大量の情報を処理するので、脳が疲れ果てて鬱っぽくなる感じです。脳疲労ってやつですね。疲労なので、休めば回復します。
具体的な休み方としては、先ほどの「なぜ一人でいたいのか」の記事以外にも以下が参考になるかと思いますので、ぜひに。
まとめ
今回は、「HSPが優しすぎる理由」というテーマで記事を書きました。
簡単にこの記事の内容を振り返っていきましょう。
- HSPが優しすぎるのはなぜ?
共感力が高いから
小さな変化に気付くから
相手に合わせられるから - 優しすぎることのメリット
弱っている人に寄り添える
感謝されることが多い
周りから好かれやすい - 優しすぎることのデメリット
怒れないからストレスが溜まる
人付き合いが増えて疲れる
頼られやすくて疲れる - 優しすぎて疲れを感じたときの対処法
自分が優しすぎることを責めないように
人と会う場面を減らす
厳しさが求められる仕事をしているなら転職を
ストレスを感じる相手とは距離を
疲れたら、休もう
というわけで、HSPにとって「優しすぎる」というのは大きな武器です。周りが気持ちよくなるコミュニケーションが取れるので、この武器を使うことでいい人間関係が築けるでしょう。
ですがその反面、知らないうちにストレスや疲れが溜まってしまうというデメリットもあります。疲れを減らす工夫や、疲れたときの解消法を知ることで、「優しすぎる」のメリットを最大限に活かせるようになります。
ぜひ参考にしてみてください。
今回は以上となります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント