こんにちは、HSPブロガーのまさちゃんです。今回は「HSPが働きやすい職場の条件」というテーマでお話ししていきます。
前回「HSPは事務職に向いていないのか」というテーマで記事を書きました。基本的には向いていないという結論でしたが、「職場環境」さえ整っていれば快適に働ける可能性があるということもお伝えしました。ですが記事を投稿した瞬間に、「いやいや、職場環境が整っていればって、具体的にどういうこと?」という読者の皆さんの心の声が聞こえてきました。
そこで今回は、その「職場環境」の部分を掘り下げて、HSPが働きやすい職場の条件25選を紹介していきたいと思います。
僕はこれまで、6度転職をし、7社で働いた経験があります。塾講師から始まり、公務員、プログラミングスクール講師、エンジニア、キャリアアドバイザーと、職種としても普通の人より多く経験しています。そしてフリーランスとして、こうやってブログでの発信活動もしています。
多くの仕事を経験したことで、「あ、この職場のこの部分は働きやすいな」「ここの部分はあの職場の方がよかったな」のようなことをたくさん感じてきました。そういった実体験をもとに、今回の25選をまとめたので、きっと僕と同じHSPの方には共感いただける部分が多いのではないかと思っています。
それでは、25選という長丁場の内容ですが、ぜひ最後まで楽しんでいってください。
物心ついた頃からずっと、なんとなく生きづらさを感じていました。HSPという言葉を知って、「ああこれは特殊能力なんだな」と感じて、少し気が楽になりました。
その後HSPについて色々と調べ、実践しているうちに、自分なりの生きやすい人生を手に入れました。過去の僕と同じ状況で苦しんでいる方に、少しでも生きやすい人生を考える機会となれれば幸いです。
HSPが働きやすい職場の条件【環境面】
- 電話対応がない、少ない
- 周りから注目されずに働ける
- スピードを求められない
- マルチタスクが求められない
- ノルマがない
- 人が不足していない
電話対応がない、少ない
HSPは電話対応に大きなストレスを感じます。顔が見えない相手とコミュニケーションをとることに、不安や恐怖を感じるからです。
HSPは相手の表情や目線、身体の動きから色々な情報を読み取ってコミュニケーションに活かすので、その情報が入ってこないと不安なんですよね。完全に電話対応がない職場がベストですが、そうでないにしてもなるべく少ない職場を選ぶといいでしょう。
周りから注目されずに働ける
HSPは誰かに見られながら仕事をするのが苦手です。目の前の仕事よりも、見ている相手がどう思っているかが気になってしまうからです。
そうなると本来の能力を発揮できないので、評価が下がる原因にもなります。だだっ広いオフィスで一人電話対応をする場合も、自分の対応を周りの人に聞かれている状況なので、これに該当しますね。大人数の会議での発言やプレゼンなども避けたいところです。
スピードを求められない
HSPはスピーディーな処理を求められるのが苦手です。物事を深く考えるのが好きなので、1つのことをじっくり丁寧にやりたいからですね。速さよりもクオリティーを求められる仕事の方が向いています。働く職場が「量より質」「質より量」どちらを求めているのかはチェックしておいた方がいいですね。
マルチタスクが求められない
スピードのところでも書きましたが、HSPは1つのことをじっくり丁寧にやるのが得意です。複数のタスクを同時並行で進めるのは向いていないですね。
ノルマがない
仕事にノルマがあると、HSPとしては結構きついですね。HSPは誰かと競うことを嫌います。競うことで生じるピリピリした空気感を敏感に察知して、ストレスを感じてしまうからです。争いのない平和な世界が好きです。
それからHSPは真面目な人が多いので、ノルマを課されると「達成しなきゃ」という気持ちを人一倍強く感じます。これもストレスですね。営業の仕事などは、成績が明確な数字として見えるので、ノルマが課されることが多いですよね。
大きな目標を持つことは大事ですし、その目標に向かって試行錯誤している時間というのは、HSPにとっても楽しいものです。ですがノルマという数字目標を課されると一気にプレッシャーに襲われるので、なるべくそういった職場・職種は避けた方がいいです。
人が不足していない
これもスピードの話と同じような感じですね。人が不足している職場は1人にかかる負担が大きいです。例えば3人でやるべき仕事を2人で回す場合、1人が1.5倍の仕事をこなしていかないと終わらないので、当然スピーディーな動きが求められます。マルチタスクも発生する可能性が高いでしょう。
本当は向いている仕事なのに、人手が足りないせいで「向いていない」と感じてしまうのはもったいないです。事前に人手が足りている職場なのかは確認しておきましょう。
HSPが働きやすい職場の条件【雰囲気面】
- 休みが取りやすい
- 気軽に休憩が取りやすい
- 静かで落ち着いている
- クリエイティブなことができる
- 新しいことにチャレンジできる
休みが取りやすい
これはもう説明するまでもないですかね。休みが取りやすいというのは、働きやすい職場の条件として超定番です。休みたいときに気を遣わずに休める環境が整っているのは、HSPにとっても嬉しいです。HSPは疲れが溜まりやすいので、人より休みが必要なんですよね。
気軽に休憩が取りやすい
休みに同じく、休憩も大事です。気軽に一息入れに行ける環境が整っている職場って、意外と少なかったりします。
例えばお店で接客の仕事をしている人は、勝手に休憩に入れないですよね。オフィス勤務だったとしても、みんなが黙々と仕事をしている横で、ちょこちょこ休憩に立つのは気まずいです。5分間目を瞑っているだけでも、サボっていると思われるかもしれません。
こんな感じで、休憩が気軽に取れる環境って意外と少ないです。僕は以前IT企業でエンジニアの仕事をしていましたが、このときは結構自由に休憩を取れていました。25分集中して5分休憩してを繰り返すポモドーロテクニックもよく使っていましたが、怒られたりしたことはありませんでした。
IT企業やベンチャー企業であれば、こういった環境が整っているところは多い気がしますね。参考になれば。
静かで落ち着いている
HSPは音にも敏感なので、人の話し声や足音、ドアの開閉音なども気になってしまいます。背後を通る人の気配とかも気になります。タイピング音が大きい人がいるとそれも気になりますね。気になってしまうと集中力がブツブツ切れてしまうので、なるべく静かで落ち着いた職場を選ぶといいでしょう。
クリエイティブなことができる
HSPは刺激に敏感なので、感性が豊かな人が多いです。また、深く考えるのが好きなので、細かいディテールにもこだわれるのも強みです。クリエイティブなことができる職場環境であれば、この強みを活かせるので、心地よく働けますね。
そういった意味では、歴史ある会社で伝統を重んじながら働くよりも、ベンチャー企業などの新しいものを作り出す気持ちの強い会社の方が合っているかもしれませんね。
新しいことにチャレンジできる
HSPは飽きっぽいので、同じことを繰り返す仕事だときついです。初めたての頃に感じていた楽しさはなくなり、モチベーションが低下して、最終的に転職を考え始めるに至ります。
やりたいことをやる、飽きたら転職する、を繰り返す人生も楽しいですが、あまり転職回数が多いと会社から敬遠されるので、次の選択肢が狭まってしまうことにつながります。なるべく新しいことに挑戦できる環境がある会社に入っておくことで、そのリスクが軽減できます。
1つ上のクリエイティブのところでも書きましたが、やはりベンチャー企業の方が合っている気がしますね。
HSPが働きやすい職場の条件【設備面】
- 休憩スペースがある
- 席同士が近すぎない
- 職場が家から近い
休憩スペースがある
HSPは刺激に敏感なので、他の人よりも疲れが溜まりやすいです。そういったときに自分の席から離れて一息入れられる空間があるのは、嬉しいですね。トイレの個室でもいいですが、休憩用のスペースであればくつろげるような作りになっているはず。ゆっくりコーヒーを1杯飲んでリラックスしたら、その後の仕事も捗ります。
最近は瞑想部屋を導入する会社も増えてきているみたいですね。瞑想はHSPにとってメリットがかなり大きいという話は、このブログ内で何度かお伝えしている通りです。そういった会社がどんどん増えてくると、HSPも働きやすくなるので、いい傾向ですね。
席同士が近すぎない
オフィスで机を並べて働く職場環境の場合、隣の席との距離感も重要です。HSPは周りの音や、人の目線が気になって仕事に集中できないことがあるからです。ある程度ゆとりを持って座席が配置されている職場の方が、周りの音も聞こえにくいですし、誰かの視線を気にすることも減ります。ストレスなく働けるでしょう。
職場が家から近い
そもそも家から近い場所に職場があるという点も重要ですね。通勤電車のストレスを減らせるからです。
HSPにとって、朝の電車ほどつらい乗り物はないです。ラッシュ時に電車に乗っている人は、イライラしている人が多いです。HSPはそういった感情を敏感に察知できるので、つらい気持ちになります。職場に着いた頃には疲れ果てていて、仕事に身が入らない状況は避けたいところです。
なるべく家から近い職場であれば、電車時間を減らせますし、なんなら自転車や徒歩で行ける職場ならノンストレスですね。家から近い職場を選ぶか、職場に合わせて引っ越しをするか、これだけでかなり働きやすい環境が手に入ります。
HSPが働きやすい職場の条件【人間関係面】
- 合わない人が少ない
- 人付き合いがほどほど
- 人が多すぎない
- メールやチャットが中心のコミュニケーション
- 前向きな人が多い
- 個人プレーが許される
合わない人が少ない
人間関係面ではまず、合わない人がいない職場であるというのが重要ですね。何かと否定してくる人、愚痴や悪口が多い人、自分の価値観を押し付ける人、高圧的な人、こういった人がいる職場では、HSPが本来の力を発揮するのが難しくなります。
合わない人が一人もいない職場というのはなかなかないかと思いますが、なるべく少ない職場を選ぶと快適に働けますよ。なお、「HSPが合わない人10選」という記事を別で書いているので、具体的にどんな人がHSPに合わないのかが知りたい方はチェックしてみてください。
人付き合いがほどほど
HSPは人付き合いが多いと疲れが溜まります。周りの感情の変化を察知できるので、気を遣ってしまったり、相手に合わせたりしてしまうからですね。
なので人付き合いがほどほどで、良い意味でドライな職場の方が合っていると言えます。頻繁に飲み会があったり、ランチは毎日みんなで食べに行くような職場はきついかと思います。仕事の時間以外は、一人になりたいですね。
人が多すぎない
人付き合いの話と似ていますが、そもそも職場に人が多すぎるという環境自体が合っていないですね。
人が多いと当然周りで会話が発生する可能性が高くなります。誰かに話しかけられる確率も上がりますよね。物音や匂い、人の動く気配なども感じるタイミングが増えるので、集中力がぶっつんぶっつん切れてしまいます。部署ごとに部屋が分かれていたり、仕切りがあったりする職場がいいですね。
メールやチャットが中心のコミュニケーション
誰かとやりとりするときは、直接の会話や電話ではなく、メールやチャットでやれる職場の方がHSPには合っています。直接の会話や電話は、相手のタイミングでいきなり始まりますからね。HSPは目の前のことに没頭したい人が多いので、いきなりの会話や電話は結構イラッとしてしまいます。
その点メールやチャットであれば、自分のタイミングで返事ができます。ストレスを感じることも減るでしょう。職場で使っているコミュニケーションツールは、事前に調べておいた方がいいですね。
前向きな人が多い
HSPは共感力が高いので、周りの感情に引っ張られやすいです。なので前向きな人が多い職場であれば、自分も前向きに働けますね。苦手な仕事やストレスを感じる場面でも、前向きに気持ちがあれば頑張って乗り切れるはず。周りに影響されてしまうのはHSPの弱点でもありますが、うまく使うことで強みにもなりますね。
個人プレーが許される
人付き合いのところでも書きましたが、HSPは誰かとの行動を強いられると、ストレスや疲れが溜まります。気を遣ってしまったり、相手に合わせたりしてしまうからです。
逆を言えば、一人で行動することが許される職場であれば、快適に働くことができるということです。全てのエネルギーを仕事に向けることができるので、大きな成果を出せる可能性も高まるでしょう。チームプレーを完全に回避することは難しいですが、なるべく個人プレーが許される職場を選択するといいですね。
HSPが働きやすい職場の条件【規則面】
- 在宅勤務がある
- 時差出勤できる
- フリーアドレス
- イヤホンOK
- フレックスタイム制
在宅勤務がある
HSPは人が多い場所でストレスを感じるという話は、先ほどもしましたね。周りに人が多いオフィスや、通勤電車などはストレスを感じます。在宅勤務はそれらのストレスから解放されるという点で、HSPには大きなメリットがあります。
コロナ禍で在宅勤務を導入した会社も増えたので、今はそういった職場も以前に比べて見つけやすくなりました。在宅勤務を経験したことがある僕の意見ですが、週1〜2日くらいはオフィスで仕事をする方がメリハリがついて良いと感じました。毎日自宅で働くとだれますし、人と話さないと頭の回転も悪くなる気がしたからです。参考になれば幸いです。
時差出勤できる
満員電車での消耗は、HSPにとって最も避けたいストレスです。時差出勤をすることで、ラッシュ時間を避けて快適に出勤することができます。いつもより早く出勤して早く帰る、朝の時間を楽しんでいつもより遅めに出勤する、こういった働き方は合理的ですね。時差出勤ができる職場は、HSPにとっても働きやすい職場と言えます。
フリーアドレス
最近はフリーアドレスの会社も増えてきましたね。固定の席を持たずに好きな席で働けるので、その日の気分に合わせて働く場所を変えられるメリットがあります。HSPは飽きっぽいので、場所を変えて見える景色が変えられるのは嬉しいですね。苦手な人と離れた席を確保できたり、背後に人が来ない壁際の席を確保できたりするのも最高です。
イヤホンOK
HSPは耳からの刺激で集中力を削がれる場面がめちゃくちゃ多いです。先ほども書きましたが、周りの人の話し声や足音、タイピング音なども気になってしまうので、集中力がぶっつんぶっつん切れます。一度切れた集中を戻すのは大変ですし、戻せたとしても別の音でまたすぐに切られるので、仕事のパフォーマンスが落ちるんですよね。なのでイヤホンOKの環境というのはかなり嬉しいです。ストレスも減らせるので、メリットだらけです。
フレックスタイム制
フレックスタイム制を導入している会社も、最近増えてきましたね。フレックスタイム制というのは、自分で始業時間や就業時間を決められる制度のこと。例えば1ヶ月間に働く時間が160時間と決められていた場合、その時間数さえ守っていれば、1日3時間だけ働く日があったり逆に10時間働く日があってもOKという感じです。
HSPは疲れが溜まりやすいので、頭が回らないと感じる日も多いです。そんな日は短い時間で仕事を切り上げて、長めに睡眠時間を確保して、翌日長めに働く方がパフォーマンスは上がりますよね。また、人が少ない朝の時間や夜遅めの時間に働くことで、集中力を高めて働くこともできます。良い制度ですね。
まとめ
というわけで今回は「HSPが働きやすい職場の条件」というテーマで記事にまとめました。改めて、今回紹介した25選を振り返っていきましょう。
- HSPが働きやすい職場の条件【環境面】
電話対応がない、少ない
周りから注目されずに働ける
スピードを求められない
マルチタスクが求められない
ノルマがない
人が不足していない - HSPが働きやすい職場の条件【雰囲気面】
休みが取りやすい
気軽に休憩が取りやすい
静かで落ち着いている
クリエイティブなことができる
新しいことにチャレンジできる - HSPが働きやすい職場の条件【設備面】
休憩スペースがある
席同士が近すぎない
職場が家から近い - HSPが働きやすい職場の条件【人間関係面】
合わない人が少ない
人付き合いがほどほど
人が多すぎない
メールやチャットが中心のコミュニケーション
前向きな人が多い
個人プレーが許される - HSPが働きやすい職場の条件【規則面】
在宅勤務がある
時差出勤できる
フリーアドレス
イヤホンOK
フレックスタイム制
どうでしょう。この25選全てが揃っている会社があったら、最高じゃないですか?幸せに働ける予感しかしませんよね。
まあでもおそらくそんな会社はほぼほぼ無いと思うので、この25個の中から自分が重視するものをいくつかピックアップして、その条件に当てはまる会社を探していくのが現実的ですね。今回の内容を活用していただき、心地よく働ける職場選びに役立てていただけましたら幸いです。
今回は以上になります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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