こんにちは、HSPブロガーのまさちゃんです。今回は「HSPとマルチタスク」というテーマでお話ししていきます。
刺激に敏感なHSPにとって、複数のことを同時に処理する「マルチタスク」はなかなかの苦痛ですよね。苦手だと感じている方も多いのではないでしょうか。
マルチタスクは、一見効率的に見えますが、HSPにとっては逆に効率が落ちてしまうことにつながります。
そこで今回は、HSPがマルチタスクに苦手意識を持つ理由と、それを乗り越えるためのコツについて詳しく解説していきます。
物心ついた頃からずっと、なんとなく生きづらさを感じていました。HSPという言葉を知って、「ああこれは特殊能力なんだな」と感じて、少し気が楽になりました。
その後HSPについて色々と調べ、実践しているうちに、自分なりの生きやすい人生を手に入れました。過去の僕と同じ状況で苦しんでいる方に、少しでも生きやすい人生を考える機会となれれば幸いです。
HSPがマルチタスクに苦手意識を持つ理由
それではまず、HSPがなぜマルチタスクに苦手意識を持つのかという点について解説していきます。
主な理由としては以下の4つですね。
- 1つ1つのタスクについて深く考えてしまうから
- 深く考えたい気持ちを我慢しなければならないから
- 後で「続きから」というのができないから
- 普段から脳がフル回転しているから
1つ1つのタスクについて深く考えてしまうから
HSPはものごとを深く考える特性があります。なのでマルチタスクをすると、たくさんあるタスクの1つ1つに対して深く考えてしまうので、人一倍疲れが溜まってしまいます。
1つのことに、結構あれやこれやと考えてしまうんですよね。なので他の人が気づかないところに気付けるという点では大きなメリットもありますし、チームが間違った方向に行かないようにするという意味でもチームに1人はいてほしい存在だったりします。
深く考えたい気持ちを我慢しなければならないから
また、タスクが増えてくると1つ1つのタスクのことをそんなに深く考えている時間はないですよね。あまり考えずに勢いで処理して、次のタスクに取り掛かる、ということも必要になってきます。
1つのタスクについて深く考えたいのに、それを我慢して他のタスクの処理をする、という状況は、HSPとしては結構苦痛です。
後で「続きから」というのができないから
HSPは集中力が途切れる環境には特に弱いです。深く考えているときに電話がかかってきて中断させられてしまうと、大きなストレスを感じますし、また元のタスクに戻ったときに同じ思考をやり直さなければならないため処理に時間がかかります。
メモに書き出せばいいじゃん、と思われるかもしれませんが、HSPの思考の深さはメモに書き出せるレベルのものじゃないんですよね。なので中断させられると、後で「続きから」というのができないんです。
というわけでHSPはマルチタスクを強いられる環境では基本的に仕事が遅いです。
普段から脳がフル回転しているから
単純に処理すべき情報量が多すぎるというのも、HSPにとってはマイナスです。普段通り生活しているだけで多くの刺激を感じ取ってしまうHSPは、常に脳がフル回転している状態に近いです。
マルチタスクをするとそこにどんどん追加で刺激が入ってくるということになるので、当然処理容量オーバーですね。激しく疲れが溜まるので徐々に処理スピードが落ちますし、疲れすぎてプライベートの時間に何もやる気が起きないので、ストレス発散ができないまま翌日を迎えるとこともあります。
トータルで見ると他の人より仕事が遅いという評価につながりかねないですね。
HSPにおすすめのマルチタスク処理方法
続いておすすめのマルチタスク処理方法を紹介していきます。僕が実際に試してみて効果があった方法なので、同じくHSPでマルチタスクが苦手だと感じている方には効果があるかと思います。
ポイントは以下の3つです。
- タスクを切り分ける
- タスク管理のツールを使う
- タスクに集中できる環境作り
タスクを切り分ける
マルチタスクのストレスを軽減するには、タスクを切り分けるということが効果的です。切り分けることで1つのタスクが軽くなるので短時間で処理できます。それによりマルチタスクをしていない感覚に近づけるということですね。
例えば「ブログ記事を書く」「ちょこちょこ来るメールやチャットに返信する」という2つのタスクがあったとします。これらをマルチタスクでこなそうとすると、ブログ記事を書きながらメールやチャットを返す、となるのでストレス極まりないですね。ここでブログ記事の方のタスクを切り分けます。以下の通り。
- 記事のテーマを決める
- 見出しを考える
- 小見出しを考える
- 小見出しごとに文章を書く
- 見出しごとに文章を書く
- まとめの文章を書く
- 導入文を書く
- タイトルを考える
僕がいつもやっている切り分けだとこんな感じです。どのタスクも20分から30分くらいで終わる内容になっています。
タスクを1つこなしてメールやチャットを返す、また1つこなしてメールやチャットを返す、みたいな感じでいつも作業をしています。この方法だとマルチタスクでは無くなるので、HSPど真ん中の僕でもストレスを感じずにやれています。
タスク管理のツールを使う
タスクを切り分けると発生するのが、タスクが多すぎて管理ができない…という問題ですね。自作のtodoリストみたいなものを使って管理するのもありですが、タスクの数が多すぎるとごちゃごちゃしがちです。
そこで僕がおすすめしたいのは、タスク管理ツールを使うという方法です。以下のTrelloというツールは無料で使えるので、僕も使っています。
Trello公式サイト→こちら
「作業前」「作業中」「作業完了」などのリストを作成し、そこにタスクをカード形式で作成していきます。作業するときは「作業中」のリストに移動、作業が終わったら「作業完了」のリストに移動、みたいな感じで使います。カード内にチェックリストも作れるので、使いやすいですね。
まだタスク管理ツールを導入していない方は、ぜひ使ってみてください。
タスクに集中できる環境作り
タスクが管理できるようになったら、あとは1つ1つのタスクに集中できる環境作りが大事ですね。HSPは小さな刺激も敏感にキャッチしてしまうので、集中力が途切れやすいです。しっかり環境にもこだわっていきましょう。
おすすめの方法としては以下になります。
- なるべく背後に誰もいない状態にする
- 集中音楽を聴きながらやる
- 耳栓をつけてやる
- タスクが終わるごとに小休憩を入れる
- ポモドーロテクニックを使う
なるべく背後に誰もいない状態にする
HSPは背後に誰かの気配を感じると集中できません。なるべく壁を背にした場所で作業するようにしましょう。
フリーアドレスのオフィスであれば早めに出社してベスポジを確保するとか、左右どちらかが壁であれば椅子の向きを斜めにしてなるべく壁に背を向けるとか、うまく背後に人が来ないような状態にしましょう。
集中音楽を聴きながらやる
集中できる音楽を聴きながらの作業もいいですね。耳からの刺激って、突発で入ってくるので自分では防げないんですよね。小さな音にも気付いてしまうHSPにとっては、音対策はめちゃくちゃ重要です。
YouTubeで「集中」で検索すると作業用のBGMがたくさん出てくるので、活用してみてください。注意点としては、当たり前ですが歌が入っているものはやめた方がいいですね。歌詞の意味とかを考え始めちゃうので集中できません。
耳栓をつけてやる
耳栓もおすすめです。耳栓やノイキャンイヤホンで対策していきましょう。
先ほど紹介した「集中音楽を聴きながらやる」で音対策するのもいいですが、音楽があると気が散ってしまう方は耳栓の方がいいですね。
タスクが終わるごとに小休憩を入れる
それから休憩も大事です。マルチタスクでないにしても、作業することは疲れが溜まります。HSPは刺激に敏感で疲れが溜まりやすい体質なので、特に休憩が大事になってきますね。タスク1つこなすごとに5分ほどの小休憩を挟むといいでしょう。
僕のおすすめはポモドーロテクニックを使う方法です。25分集中して5分休憩して、を繰り返し、集中力を最大限に高めていくテクニックです。こちらもYouTubeで「ポモドーロ」で調べるとタイマー付きの動画が出てくるので、気になる方は試してみてください。
仕事中にYouTubeが見れない方はセルフタイマーでやってみましょう。集中タイムのラスト5分とか、締切効果で結構集中できますよ。
まとめ
というわけで今回は「HSPとマルチタスク」というテーマで記事にまとめました。簡単にこの記事の内容を振り返っていきましょう。
- HSPがマルチタスクに苦手意識を持つ理由
1つ1つのタスクについて深く考えてしまうから
深く考えたい気持ちを我慢しなければならないから
後で「続きから」というのができないから
普段から脳がフル回転しているから - HSPにおすすめのマルチタスク処理方法
タスクを切り分ける
タスク管理のツールを使う
タスクに集中できる環境作り
マルチタスクはHSPに大きなストレスをもたらすので、できることなら避けたいですよね。この記事で紹介した方法を使ってなるべくマルチタスクを回避することで、心地よく働ける環境が手に入るかと思います。
心地よく働けさえすれば、HSPは強いですからね。きっと成果も上がって会社からの評価もアップし、自分の成長も実感できることでしょう。
なお、どう頑張ってもマルチタスクが回避できない職場で働いている場合には、思い切って転職してしまうのも1つの方法です。HSPに向いている仕事についてはまた明日の記事で紹介していくので、楽しみにしていてください。
今回は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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