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HSPにエンジニアは向いてない?【元エンジニアHSPが本音をお伝えします】

こんにちは、HSPブロガーのまさちゃんです。今回は「HSPにエンジニアは向いていないのか」というテーマでお話ししていきます。

HSPに向いている仕事としてよく挙げられるのが、「エンジニア」という職種です。このブログでも「HSPに向いている仕事30選」という記事で、エンジニアをおすすめの一つとして紹介しています。

僕自身、実際にエンジニアとして働いた経験があり、その中で感じたのは「向いている部分もあれば、そうでない部分もある」ということです。今回は、そのあたりを詳しく掘り下げていこうと思います。

この記事を書いている人

物心ついた頃からずっと、なんとなく生きづらさを感じていました。HSPという言葉を知って、「ああこれは特殊能力なんだな」と感じて、少し気が楽になりました。

その後HSPについて色々と調べ、実践しているうちに、自分なりの生きやすい人生を手に入れました。過去の僕と同じ状況で苦しんでいる方に、少しでも生きやすい人生を考える機会となれれば幸いです。

目次

HSPがエンジニアに向いていない点

まずは「向いていない点」の方からいきます。上げて下げるより、下げて上げるの方がHSP的には心地いいので。向いていない点としては以下ですね。

  • スピードが求められる
  • 周りとめっちゃ比較される
  • わからないところを質問するのがきつい
  • 意外とコミュニケーション力が求められる
  • 技術力が全てなのでHSPの特性が評価されない

スピードが求められる

エンジニアの仕事はスピードが求められることが多いです。納期がはっきり決まっているので、遅れることが許されないプレッシャーがあります。

加えてエンジニアの仕事は「1ヶ月あたりいくら」という単位で料金が決まることが多く、依頼者側としてもなるべく短期間で仕事を終わらせてもらった方がコストが抑えられるので、タイトなスケジュールを強いられることが多いです。

HSPは1つのことをじっくり丁寧にやるのが得意なので、この点は向いていないと言えますね。

周りとめっちゃ比較される

これが一番きつかったですね。

エンジニアとして働いていると、「あの人はできる」「あの人は全然だめ」という話をしょっちゅう耳にします。比べられるのが苦手なHSPとしては、この環境はしんどかったです。ダメと言われている人に感情移入してしまって、自分もつらさを感じていました。

そして自分のいないところでは、自分のことも言われているんだろうなあ、ということも想像してしまい、勝手にメンタルがやられていました。

そもそもHSPは誰かと競争する環境が苦手なので、この点はめちゃくちゃ向いていないと感じました。

わからないところを質問するのがきつい

わからないところを質問する難易度も、HSPには高すぎると感じました。理由は以下の2つです。

  • そもそも誰かに相談するということが苦手だから
  • 物事を深く考えるのが得意だから

HSPはそもそも誰かに相談するということが苦手です。自分のことを話すのが苦手だったり、相手の時間を裂いてしまうのが申し訳なく感じてしまうからですね。新人のうちは、コードの書き方や社内ツールの使い方など、わからないことが無限に出てきます。僕は人生で7社での会社を経験していますが、わからないことの多さはエンジニアが圧倒的でしたね。

それからHSPは物事を深く考えられるのが強みの1つですが、この強みも仇となっていると感じました。エンジニアの仕事は難しいことをあれやこれや考えてやるものが多いので、深く考えるのが得意なHSPは沼にハマりやすいです。他の人ならそんなに深い沼にハマらないよ、という深い沼にハマってしまいます。

そのことを誰かに質問しようとしても、深い沼の説明をするのは難易度高すぎですし、相手もまさかそんなところまで考えているとは思わないので伝わりません。その場合は、結局1からその人に考え直してもらって開発を進めることになります。自分が考えた時間は無になりますし、自分の疑問は解消されないままです。そして相談した相手にも大きな負担をかけてしまったという罪悪感にも襲われます。

僕はこの経験が何度もあります。経験を積んでいけば周りに頼らずにやれるようになると思って頑張っていましたが、1年経ってもどうにもならなかったですね。僕の努力不足や適性がなかったからというのも理由の1つだと思いますが、HSP気質によるものもあると思います。

意外とコミュニケーション力が求められる

意外とコミュニケーション力が求められるという点もHSPに向いていないですね。HSPは一人の時間を好むので、エンジニアのようなパソコンに向かって一人で黙々と作業をする仕事は向いている、というのはよく聞く話ですね。それは確かにその通りで、エンジニアはパソコンに向かっている時間がほとんどです。ですが意外とzoomミーティングとかチャットでのやり取りというのは多いので、コミュニケーション力はかなり求められます。

  • 開発を依頼してきた相手との細かい仕様に関するミーティング
  • チームで方針を決めたり役割分担をしたり進捗確認をするミーティング
  • 誰かが躓いているときにヘルプに入ってやりとりするzoom通話
  • その他の細かいやり取りをするチャット

などなどです。このうち一番コミュニケーション力が必要とされるのは、1つ目の依頼者側とのやりとりですね。エンジニアは新しいシステムを作ったり、改修したりするのが仕事なので、相手の希望とこっちの認識にズレがないかをちょこちょこ確認しながら作業を進めます。最初にミーティングしたときはこんな仕様にするって言ってたけど、開発しているうちに最初のミーティングで話題に上がらなかった疑問が必ずと言っていいほど生じます。そこの確認をするのにまたミーティングが発生したりします。

もちろん1つ作業が完了したらその都度「こんな感じになったんですけどどうですか?」的なことも自分の言葉で説明して確認をとらなければいけません。僕がエンジニアをしていたときは、ほぼほぼ毎日何かしらのやりとりを依頼者としていました。正直エンジニアになる前はこんなに誰かとやりとりをすることは想像していなかったので、驚きましたね。

技術力が全てなのでHSPの特性が評価されない

エンジニアの仕事は、技術力が全てです。難しい開発をスピーディーにこなせるエンジニアが最強ですし、そういったエンジニアが高額な給料をもらう世界です。仕事ができる人が評価される、めちゃくちゃ健全な世界です。なのでHSPの得意分野である以下のことは、全く評価されません。

  • 周りの空気を察知して、場を落ち着かせること
  • 相手の小さな変化に気付き、寄り添えること
  • 物事を深く考えて、事前にネガティブな要素を発見すること
  • クオリティーの高い仕事を、丁寧にじっくりやること
  • 創造性を発揮して、誰にも思い付かない独自のものを作ること

先ほども言った通り、難しい開発をスピーディーにこなせるエンジニアが評価されます。いくら上記のような特性を発揮したとしても、1ミリも評価につながらないのでご注意ください。

HSPがエンジニアに向いている点

  • 論理的思考力が求められる
  • やっぱり一人の作業時間が多い
  • リモートワークができる
  • 職場に前向きな人が多い
  • 最終的にフリーランスも目指せる

論理的思考力が求められる

先ほどHSPの深く考えすぎてしまう特性は、沼にハマってしまう可能性があるという話をしました。ですが深く考えられることで得する部分ももちろんあります。実際に僕も、他の人がわからないと悩んでいる疑問を、短時間で解決できたりといったことは何度もありました。

エンジニアのやる仕事は多岐に渡りますからね。深く考えることがマイナスになる場面もあれば、逆にそれがプラスに出ることもある。全てがマイナスに作用するのであれば「向いていない」となるのでしょうが、プラスに働いたときの喜びや嬉しさ、誰かの役に立った感は何にも代え難いです。

やっぱり一人の作業時間が多い

コミュニケーション力を求められる場面が意外と多いという話をしましたが、それでもやっぱり一人で作業する時間が多いことは間違いありません。

僕の場合は1日8時間勤務のうち、5時間くらいは黙々と作業する時間を取れていた気がします。エンジニアになる前は1日8時間ほぼほぼずっと黙々と作業できると思っていたので、それに比べたら少ないですが、普通に考えたら多い方ですよね。接客の時間はほとんどありませんし、電話対応もありませんでした。

HSPは一人の時間を好むので、誰にも邪魔されずに黙々と作業できる時間が多いというのは嬉しいですね。

リモートワークができる

エンジニアはパソコン1台あればいつでもどこでも仕事ができます。なのでリモートワークができるという点もHSPにはメリットですね。

僕の場合だと、会社のルールで週2日の出社が義務付けられていましたが、残りの3日は自由だったので、自宅勤務していました。自宅という最高に落ち着く空間で一人黙々と作業ができるというのは幸せでしたね。個人的には週5毎日誰とも話さずに作業し続けるというのもしんどいので、週2くらいの出社義務があってよかったなと思っています。

中には週5フルリモートで働ける会社もあるので、そういった環境で働きたい方は探してみるといいかもです。

職場に前向きな人が多い

これも会社によりますが、エンジニアの職場は前向きな人が多い気がしています。「新しいサービスを作って世の中を良くしよう」というベンチャー気質の会社が多いので、基本的に前向きな人しか採用されないんだと思います。

僕は大企業での勤務やIT以外の業界での勤務も経験しましたが、エンジニア時代ほど前向きな人たちに囲まれていたなあと感じた職場はないです。

HSPは周りの空気を敏感に察知して合わせる特性があるので、前向きな職場だと自分も前向きになります。精神的が健康が欲しい人にはぴったりですね。

最終的にフリーランスも目指せる

フリーランスを目指すという選択肢があるのも、エンジニアのいいところですね。先ほども書いた通り、エンジニアは会社に属していると比べられる機会が多いです。この環境はHSPにとってはかなりきついんですが、将来的に抜け出せる可能性があるのであれば、頑張れる人も多いかと思います。

フリーランスになるには技術力と勢いが必要ですからね。会社に入って技術力を身につけ、ベンチャーのノリで前向きな気持ちを手に入れることは、フリーランスへの近道と言えます。将来的にフリーランスとしてバリバリ働いている自分をを想像すると、なんだかワクワクしてきませんか?

HSPにエンジニアは向いている?

というわけで、HSPがエンジニアに向いていない理由と向いている理由を5つずつ紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。「HSPはエンジニアに向いているのか」というテーマの記事でしたので、この辺りで結論をお伝えします。実際にエンジニアとして働いた僕の正直な感想としては、以下の通りです。

向いている場合が多い

「向いている」と断言したかったのですが、人による部分もあると思ったので、ちょっとフワッとした言い方にしました。7:3くらいで、向いている人が多いんじゃないかなと思います。一人の時間が多いこととか、前向きな人が多い職場であるとか、HSPの気質を考えると居心地がいい環境が整っていると言わざるを得ないですね。この記事を読んでいるHSPの方の中でエンジニアが気になっている方は、ぜひ一度チャレンジしてみることをおすすめします。

ちなみに余談ですが、エンジニアの職場は僕が経験してきたこれまでの職場に比べて、副業をやっている方が段違いに多かったです。ブログをやっている人もいたし、YouTubeをやっている人もいたし、自分で勉強した他のプログラミング言語を使って仕事を受けている人もいました。そういった方に囲まれていると、HSPは「自分も頑張ろう」と思えます。本業だけでなく副業も充実させたいという方にも、エンジニアの職場環境はおすすめしたいですね。

まとめ

この記事の内容を簡単にまとめておきます。

  • HSPがエンジニアに向いていない点
    スピードが求められる
    周りとめっちゃ比較される
    わからないところを質問するのがきつい
    意外とコミュニケーション力が求められる
    技術力が全てなのでHSPの特性が評価されない
  • HSPがエンジニアに向いている点
    論理的思考力が求められる
  • やっぱり一人の作業時間が多い
    リモートワークができる
    職場に前向きな人が多い
    最終的にフリーランスも目指せる
  • HSPにエンジニアは向いている?
    向いている場合が多い

転職を考えているHSPの方にとって、エンジニアという職種はかなり魅力的な選択肢の1つかと思います。ですが新たな道にチャレンジするのは、相当の勇気と覚悟が要りますよね。エンジニアに転職してから「こんなはずじゃなかった」「前の仕事に戻りたい」と後悔するのは、絶対に避けたいところです。

あなたが後悔しない決断をするためには、自分がエンジニアに「向いている部分」だけでなく、「向いていない部分」も知った上で決断することが大事です。その向いていない部分を知るための1つの情報源として、この記事を役立てていただけたら幸いです。

エンジニア以外も検討している方は、「HSPに向いている仕事30選」の記事と「ゆるく働きたい」の記事も参考になるかと思います。以下に置いておくので、ぜひチェックしてみてください。

今回は以上になります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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