こんにちは、HSPブロガーのまさちゃんです。今回は「HSPが旅行で疲れるときの対処法」というテーマでお話ししていきます。
突然ですが、この記事を読んでいる皆さんに質問です。旅行という言葉に、どんなイメージがありますか?
多くの方は「楽しいもの」「日頃の疲れをリフレッシュできるもの」「非日常を味わえるもの」などのポジティブなイメージが浮かんだかと思います。ですがHSPの方にとってはもう1つ、「旅行は疲れるもの」というのも、イメージとして浮かんだのではないでしょうか。
もちろん旅行はいろんな場所を巡ることが多いので、肉体的な疲れがある程度あるのは当たり前ですが、HSPはそれに加えて精神的な疲れも大きく感じます。また、その精神的な疲れの影響もあり、肉体的な疲れも他の人より強く感じてしまいます。
「せっかく楽しい旅行に来たのに、疲れてしまって楽しみきれない」というのは悲しいですよね。というわけでこの記事では、HSPが旅行で「疲れる」と感じる理由を解説していきます。そして記事の後半では、その疲れを軽減する方法についても紹介していくので、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
物心ついた頃からずっと、なんとなく生きづらさを感じていました。HSPという言葉を知って、「ああこれは特殊能力なんだな」と感じて、少し気が楽になりました。
その後HSPについて色々と調べ、実践しているうちに、自分なりの生きやすい人生を手に入れました。過去の僕と同じ状況で苦しんでいる方に、少しでも生きやすい人生を考える機会となれれば幸いです。
HSPが旅行で疲れる理由
まずはHSPが旅行で疲れる理由を解説していきます。いろいろと理由はありますが、主なところは以下の5つですね。
- 人混みがつらいから
- 予定を立てるのがつらいから
- 十分な休憩時間が取りづらいから
- 非日常の刺激の多さに疲れてしまうから
- 誰かと一緒にいることが疲れるから
人混みがつらいから
HSPが旅行で疲れる理由、1つめは「人混みがつらいから」です。
駅とか空港とか、旅行って人が多い場所を経由する場合が多いですよね。目的地に着いてからも、せっかく来たなら有名どころは行っておきたいですし、ご飯を食べるならその地域ならではのものが食べられるお店で食べたいです。
でもそういった場所は、大抵混んでます。HSPは刺激に敏感なので、人が多いところだと一気に疲れが溜まります。人が多いのが気になって、せっかくの旅行を楽しめない可能性もあります。
- 食事中に周りの会話が気になってしまって、料理の味に集中できなかったり
- 観光スポットで周りの人に気を遣ってしまって、写真撮影のベスポジになかなか入れなかったり
- 並んでいる列に割り込みをするやばい奴らにイラついてしまったり
- 現地の人の対応に文句を言っている人を見て悲しい気持ちになったり
いずれも僕が経験して疲れを感じたものですが、HSPで同じ経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。人が多いと、HSPはとにかく疲れます。
予定を立てるのがつらいから
HSPが旅行で疲れる理由、2つめは「予定を立てるのがつらいから」です。
旅行前に具体的に何をするかとか、どこへ行くかとかっていう大体の予定を立てますよね。この予定を立てる時間も、HSPにとっては結構苦痛だったりします。というのもHSPは、色々なことを深く考えすぎちゃう特性があります。なのでなかなか予定をカチッと決めるのが苦手だったりするんです。
- 移動手段は電車かバスかタクシーか、それぞれのメリットとデメリットまで考えてしまう
- 天気が晴れたらこれで雨だったらこれで、のように不確実な要素も踏まえて考えてしまう
- 食事をするお店の混み具合や評判も見て、細かく比較してしまう
- 予定通りに進まなかった場合のことも、あらかじめ考えてしまう
こんな感じでいろんなことを考えて計画を立てようとしてしまいます。「それが楽しいんじゃん」という人もいますが、HSPは考えなくても良い深い部分まで考えてしまうので、疲れる人も多いかと思います。
しかも結局行ってみないとわからない部分が多いので、細かく予定を立ててもその通りに行かないことが多いですよね。思ったより疲れが溜まったら、そのときに休憩とかも入れたいじゃないですか。そう考えると、細かく予定を立てる意味もあんまり無いなって感じちゃうんですよね。無駄なことをしている感が、HSPの疲れを増幅させたりもします。
十分な休憩時間が取りづらいから
HSPが旅行で疲れる理由、3つめは「十分な休憩時間が取りづらいから」です。
先ほども説明した通り、HSPはそもそも刺激に敏感で疲れやすい体質です。なのでHSPでない人よりも多めに休憩が必要になってきます。
ですがせっかく旅行に来たのに、休んでばかりだともったいない気がしてしまいますよね。休憩するにしても、その辺のチェーンのカフェとかファーストフード店とかファミレスには入りたくないです。旅行先ならではのお店に入って非日常を味わいながら休憩したいと思うのが普通でしょう。ですがそういったお店は、大抵混んでます。行列に並んでさらに疲れが溜まるのがオチでしょう。
また、複数人で旅行をする場合には、他の人が疲れていないのに自分だけ「疲れた」とは言いづらいものです。HSPは空気を読めてしまうので、そういった場面で「休憩したい」とは言えないんです。そうなると十分な休憩時間が確保できないので、自分一人だけ疲れ果ててしまうという結果につながります。
というわけで、HSPは旅行に行くと休憩時間が不足しがちです。そのため疲れが溜まります。
非日常の刺激の多さに疲れてしまうから
HSPが旅行で疲れる理由、4つめは「非日常の刺激の多さに疲れてしまうから」です。
旅行に行くときに、月1とか半年ごととかの感覚で同じ場所に行く人は少ないですよね。多くの人は、あまり行ったことのない場所に非日常を味わいに行くはずです。となると旅行先には、今までに見たことのない景色が溢れていることでしょう。
- 見たことのない風景
- 見たことのない街並み
- 見たことのない料理
- 見たことのないホテル
もう見たことのないものだらけです。それはそれでもちろん楽しいんですが、刺激に敏感なHSPとしては疲れてしまうことにもつながります。
その結果、ホテルや旅館に戻ってそのまま爆睡してホテルステイを楽しめなかったり、無理に夜のホテル時間を楽しもうとすると、翌日に疲れがかなり残ってしまったりといったことが起こります。まあこれについては旅行を楽しんだ結果からくる疲れなので、心地よい疲れです。あまり問題では無いですが、疲れるには疲れますね。
誰かと一緒にいることが疲れるから
HSPが旅行で疲れる理由、5つめは「誰かと一緒にいることが疲れるから」です。
HSPは基本的に一人の時間が好きなので、「誰かと一緒に旅行をする」というのは疲れます。どんなに親しい相手だったとしても、相手に気を遣わないということはないからです。
- 疲れたときに、気軽に「休みたい」って言えない。
- 逆に相手が疲れていそうなら、自分が疲れていなくても休憩を提案する。
- 自分は行きたくないけど、誰かの行きたいところに「行きたい」って言って一緒にいく。
- 自分は他のものが食べたいけど、相手の食べたいものを食べに行く。
HSPは平和主義なので、なるべく相手に不快感を与えないような意思決定を好みます。そのため自分の意見を封印して、相手の意見を採用してしまうケースが多いです。
まあこれもHSPとしてはその方が気が楽なので良いっちゃ良いんですが、気を遣いすぎて疲れが溜まるというのは間違いないですね。
旅行の疲れを軽減する方法
というわけで、HSPは旅行でかなり疲れます。活動的に動き回って肉体的に疲れるというよりかは、精神的に疲れることの方が多いですね。それらの疲れを軽減する方法として、以下の6つを紹介していきます。
- 移動中はなるべく景色を見ない
- 予定は緩めに立てる
- 人が少ないところを狙う
- 人が少ない時期を狙う
- 一人旅をする
- 複数人で行くときは一人の時間を確保する
移動中はなるべく景色を見ない
HSPは新しい場所の刺激の多さに疲れてしまうという話をしましたね。この新しい刺激というのは、僕の経験上、特に移動中に多く入ってくると感じます。
例えば新幹線に乗っている時間とかですね。新幹線から見える景色って楽しいからつい見ちゃうんですが、ものすごい勢いで景色が変わるので実は情報量が多いです。なので目的地に着いた頃には既に疲れているということがよく起こります。楽しいのはわかりますが、あまり長時間見続けないようにした方が良いですね。ちょっとだけ景色を楽しんで、あとは寝ちゃうのがおすすめです。
ちなみに車で旅行に行く場合とかは、できるだけ誰かに運転をお願いするのが良いですね。情報量が多いこともありますが、その他の理由も重なってHSPは車の運転で疲れやすいです。この辺りはまた別の記事で詳しく解説していきますね。
予定は緩めに立てる
予定を立てるストレスを軽減するためにも、緩めな予定を立てることを意識しましょう。
- ○時から○時まで△△。
- その後□分で移動して◇時から◇時まで××。
みたいな計画を立てようとすると、移動時間や並ぶ時間などの下調べに時間がかかってしまいます。頑張って細かい計画を立てたとしても、その通りにこなしていく過程で疲れてしまうでしょう。
「あそことあそことあそこに行く」くらいの緩めの計画がおすすめです。また、HSPは疲れが溜まりやすいので、適度に休憩も必要です。そういった意味でも、疲れたたらその場で一息入れられるくらいの緩めの計画がベストです。
人が少ないところを狙う
旅行先には、人が少ないところを選ぶのがおすすめです。京都とか鎌倉とか箱根とか熱海のように、明らかに人が多いであろう場所を選ぶと、人混みで疲れ果ててしまう未来が想像できますね。
知名度があまり高くない場所とか、あとは家族連れが少なそうなところとかが良いですね。ちょっとお高めの宿に泊まるとかでも、人混みのストレスを軽減することができますよ。
それでももし人混みに遭遇してしまったときには、以下の記事に対処法をまとめているので、こちらを参考に乗り切ってください。
人が少ない時期を狙う
場所もそうですが、時期も結構重要ですね。桜や紅葉などが有名な場所だと、シーズン中はとにかく人が多くて疲れます。お祭りの時期とかもそうですね。
そういった場所に行くなら、時期をずらして行くようにしましょう。京都とか鎌倉は、紅葉シーズンのちょい前くらいだと結構すいていて快適でした。時期を工夫することで快適に観光できますよ。
一人旅をする
HSPは他の人に気を遣ってしまうので、一人の時間が多いと快適さが増します。なので旅行するなら、圧倒的に「一人旅」がおすすめですね。
- 休みたいときに休める
- 行きたいところに行ける
- 好きなものを食べれる
- 人が少ない時期を選択できる
- 人が少ない場所を選択できる
メリットだらけなので、一人旅は満足度がとても高いです。
複数人で行くときは一人の時間を確保する
複数人で行くときも、一人の時間を確保できるような計画を立てておくと気が楽になりますよ。
- 個別行動の時間を決めておく
- 部屋を一人一人分ける
- 夜に一人で散歩をしにいく
こんな感じの対策をすることで、HSPにも自分のやりたいことを素直にやれる時間ができます。この時間自体が楽しみなのはもちろん、気を抜く時間があることでみんなと一緒に行動する時間も気持ちに余裕ができます。
ちなみに今回紹介した6つの対処法の中で、僕はこの方法が一番おすすめですね。僕は誰かと旅行に行っても「ちょっと散歩してくるーっ」て言って必ず街ブラしにいきます。めちゃくちゃ気持ちいいです。大きめのホテルならホテル内をブラブラするのも楽しいです。
旅行に行くと自分一人の時間を確保するのがなかなか難しいですが、少しだけでもこういった癒し時間を確保することで疲れが軽減されますよ。
まとめ
というわけで今回は「HSPが旅行で疲れるときの対処法」というテーマで記事にまとめました。簡単にこの記事の内容を振り返っていきましょう。
- HSPが旅行で疲れる理由
人混みがつらいから
予定を立てるのがつらいから
十分な休憩時間が取りづらいから
非日常の刺激の多さに疲れてしまうから
誰かと一緒にいることが疲れるから - 旅行の疲れを軽減する方法
移動中はなるべく景色を見ない
予定は緩めに立てる
人が少ないところを狙う
人が少ない時期を狙う
一人旅をする
複数人で行くときは一人の時間を確保する
HSPはその特性上、旅行で疲れを感じることが多いです。精神的な疲れはもちろん、肉体的な疲れもHSPでない人に比べて大きいので、「旅行を楽しみきれていない」と感じている人も多いかと思います。
僕もHSPなので過去に同じ悩みを抱えていましたが、上記の方法を少しずつ取り入れることで、旅行に対する「疲れる」というイメージを払拭することができました。疲れによって旅行を楽しみきれていないHSPの方は、ぜひこれらの方法を試してみてください。きっと今までよりも、深く旅行を楽しめている自分に出会えるはずです。
今回は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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