こんにちは、HSPブロガーのまさちゃんです。今回は「HSPと学校行事」というテーマで記事を書いていきます。
子供の学校行事に参加することに「疲れる」と感じている親世代HSPは多いのではないでしょうか。もしくは自分の子供がHSPで、学校行事への参加に苦しんでいる子供をどのようにサポートしたらいいのかで悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。HSPにとって学校行事というのは、子供も大人もつらさを感じるきついイベントです。
この記事ではまず、HSPである僕の子供時代を振り返ってみて、学校行事に対してどんなしんどさを感じていたのかを言語化していきます。そしてそれを元に、HSPの子供を持つ親御さんに伝えたいことをまとめていきます。そして記事の後半では、今度はHSPである親世代の方に向けて、学校行事に参加する際の疲れを軽減する方法を紹介していきます。
物心ついた頃からずっと、なんとなく生きづらさを感じていました。HSPという言葉を知って、「ああこれは特殊能力なんだな」と感じて、少し気が楽になりました。
その後HSPについて色々と調べ、実践しているうちに、自分なりの生きやすい人生を手に入れました。過去の僕と同じ状況で苦しんでいる方に、少しでも生きやすい人生を考える機会となれれば幸いです。
子供の頃、学校行事がしんどかった
HSPである僕自身の子供時代を振り返ってみると、学校行事は本当にしんどかった思い出しかないですね。なんでしんどかったのか…以下の4つが原因です。
- いつもと違う1日に対する不安
- みんなで協力して、という雰囲気
- 注目されることに対する苦手意識
- みんなの力になれない虚しさ
いつもと違う1日に対する不安
まずいつもと違う1日に対する不安、これは大きかったですね。HSPは変化に対応するのが苦手と言われています。新しい環境ではとても緊張しますし、何が起こるかわからない不安にも襲われます。いつも通り学校に行って授業を受けて…というのであればまだなんとかなったんですが、そうではない特別な1日に対する不安はとても大きかったです。
みんなで協力して、という雰囲気
そして学校行事といえば、あの「みんなで協力して」という雰囲気も苦手でした。体育祭はクラス単位のチーム戦でしたし、全員リレーとか全員で大縄跳びとか、みんなで頑張ろう的な雰囲気がありました。合唱コンクールは言わずもがなですし、文化祭もみんなで協力して何かを作り上げていく雰囲気がありましたよね。HSPは周りに気を遣いすぎてしまう特性があるので、この「みんなで協力して」という雰囲気はきつかったですね。
注目されることに対する苦手意識
それから注目されることに対する苦手意識もありました。学校行事は自分が見られる立場になる場面が必ずありますよね。体育祭の全員リレーで走っているときはみんなの注目を集めますし、文化祭の劇でセリフを発すれば注目されます。合唱コンクールもみんなの前で歌うわけなので、注目されますよね。HSPは人に見られながら何かをするというのが苦手なので、この状況はつらかったですね。
みんなの力になれない虚しさ
みんなの力になれない虚しさも感じました。いつも遠慮しがちで周りに合わせて生きてきたHSPは、自分に対して自信がない場合が多いです。自己肯定感が低いってやつです。それが影響して、学校行事でみんなの力になれていないという感覚に陥ることが多かったです。本当は何かしらで貢献していたはずなんですけどね。HSPは真面目で責任感が強いので、周りと比べて貢献度が低いことを必要以上に気にしてしまっていたのかもしれません。
あの頃どうすればしんどさを回避できたのか
ではどうすればあの頃のしんどさを回避できたのか…今考えてみても、子供自身の力で学校行事の苦痛から抜け出す方法は思い浮かばないですね。そういうものだと思っていましたし、しんどさを感じる自分の方が悪いのだと思っていました。
そもそも学校自体が好きではなかったというのもあります。でも学校に行かない選択肢は、当時の僕にはありませんでした。つらい気持ちを我慢して学校に行って、学校行事をやり過ごすしかなかったということです。今思い返しても、どうすることもできなかったなあと改めて思います。
HSPの子供を持つ親御さんへ伝えたいこと
この記事を読んでくださっている親世代の方に、お伝えしたいことがあります。あの頃こうしてくれたら救われたという話です。
HSPの子供の気持ちとしては上記の通り、学校行事は本当にしんどかったです。自分ではどうすることもできなかったんだと、今になって思い返してみても思います。強いていうなら、この気持ちをわかってくれる人がいたら救われたかなと感じます。
- 学校行事っていつもと違うことやるから不安だよね
- 学校行事ってみんなで協力してっていう雰囲気が好きじゃないよね
- 学校行事って注目されるから嫌だよね
- 学校行事ってクラスの力になれないときつらいよね
こんな感じで声をかけてくれれば、少し気持ちが楽になったと思います。HSPの子供は、自分から気持ちを言えないことが多いです。だからこそ、親の方から「俺もそうだよ」「私もそうだよ」と言ってあげてほしいです。それだけで安心できるから。しんどいのは自分だけじゃなかったんだと…
そして子供が学校行事でうまくやれていなかったとしても、それを責めたり笑ったりしないでほしいです。
- 運動会でビリだったとしても
- 合唱コンクールで恥ずかしそうに歌っていたとしても
- 文化祭の劇でほとんど出番がないちょい役だったとしても
むしろよくやり切ったと褒めてあげてほしいです。普通の子供が感じない苦痛を、その子なりに乗り越えた1日だったので。
学校行事で疲れる親世代HSPへ
そしてここからは大人の時間です。学校行事でしんどいのは、子供だけではないですよね。親世代になってもHSPはHSPなので、やはり学校行事に参加するのはしんどいはずです。僕は子供がいないので実際に参加してつらさを感じたわけではないが、参加しろと言われたらしんどいと感じるのは間違いないです。そんな学校行事がつらい親世代に向けて、HSPについての考察をひたすら書いている僕から対処法をお伝えしていきます。
前日はよく寝る
まず、前日はよく寝ましょう。学校行事に参加するだけで、いつも以上の大きな疲れを感じます。前日の疲れを持ち越していたら乗り切れません。前日は現実逃避で夜更かししがちですが、それはやめてください。当日にHPが全回復した状態で戦いに挑むことを優先してください。
準備は念入りに
学校行事に参加する際の準備は念入りにしておきましょう。当日の朝に着ていく服を選ぶのはNGです。HSPは周りの目を気にしがちですからね。なかなか着ていく服が決まらずにあーでもないこーでもないとテンパるのが目に見えています。忘れ物とかも絶対にしないという強い気持ちで準備しておいた方がいいですね。いつもと違う1日に緊張しているところに、さらに忘れ物でテンパるとか、きつすぎますからね。なるべく当日をリラックスした気持ちで迎えられるよう、前日までにしっかり準備をしておきましょう。
帰ってからやることを減らしておく
学校行事の当日はめちゃくちゃ疲れるので、帰宅後はヘロヘロなはずです。そこから夕飯を作ったり掃除したりは難しいです。ヘロヘロな状態でそんなことをしたらイライラしてしまうでしょう。行事の疲れで弱っている子供に八つ当たりしてしまうかもしれません。そうならないよう、やれることは先にやっておきましょう。
なるべくギリギリに行く
真面目なHSPのことなので、当日は時間に余裕を持って行動するかと思います。ですが現場に入るのは、ギリギリでいいです。苦手な空間に滞在する時間は、なるべく短くしましょう。早めに到着してしまったとしても、現場には入らずに外をウロウロして時間を潰すなり、近くのカフェなどで時間を潰すなりしてください。
子供のことだけ見る
行事中は子供のことだけ見ていればOKです。他の親とか先生と会話しなきゃいけない義務はないです。HSPは人との会話で気を遣いすぎて消耗します。周りを見ると仲良さそうに談笑している親たちが見えるかもしれませんが、気にせずでいいです。堂々と一人で過ごすか、仲の良い数人と会話をしていれば問題ないです。子供の活躍を見に行っているので、その他はおまけです。
子供の出番が終わったらそそくさと退散する
そして子供の出番が終わったら、そそくさと退散しましょう。さっきも書きましたが子供の出番を見ること以外はおまけです。無駄な消耗は避けましょう。苦手な空間にいる時間はなるべく短く。気まずくても帰る。周りの目が気になるかもしれませんが、そういう人なんだと思ってもらった方が、今後が楽ですよ。
帰ったら楽しい時間を過ごす
帰ったらその日1日を乗り切った自分のために、楽しい時間を過ごしましょう。頑張った自分へのご褒美ってやつです。ようやく慣れない学校行事から解放されたんです。ここから何かを頑張ろうとするのはしんどすぎますからね。学校行事のあとは楽しいことしかしない、もしくは何もしない。そういう日と決めることで、少しは学校行事の日に楽しさが見出せるかもしれません。
まとめ
というわけで、今回は「HSPと学校行事」というテーマで記事にまとめました。もう1度、この記事の内容を振り返っていきます。
- 子供の頃、学校行事がしんどかった原因
いつもと違う1日に対する不安
みんなで協力して、という雰囲気
注目されることに対する苦手意識
みんなの力になれない虚しさ - あの頃どうすればしんどさを回避できたのか
今思い返しても、どうすることもできなかったなあと改めて思う - HSPの子供を持つ親御さんへ伝えたいこと
あの頃こうしてくれたら救われたという話
しんどい気持ちをわかってくれる人がいたら救われたかなと感じる
HSPの子供は、自分から気持ちを言えないことが多い
親の方から「俺もそうだよ」「私もそうだよ」と言ってあげてほしい
それだけで安心できるから
よくやり切ったと褒めてあげてほしい
普通の子供が感じない苦痛を、その子なりに乗り越えた1日だったのだから - 学校行事で疲れる親世代HSPへ
前日はよく寝る
準備は念入りに
帰ってからやることを減らしておく
なるべくギリギリに行く
子供のことだけ見る
子供の出番が終わったらそそくさと退散する
帰ったら楽しい時間を過ごす
僕が子供の頃は、HSPなんて言葉はまだありませんでした。なんでこんなに学校行事がつらいんだろう…みんなは楽しそうなのになんで自分だけ…それでも自分ではどうすることもできず、早く終われ、早く終われ、と思いながら当日を過ごしていました。
僕と同じような気持ちで学校行事で苦しむ子供は、今の時代もきっといます。この記事を読んでくださっている親御さんが、そんな子供の気持ちを理解して、優しい言葉をかけてくださることを、心から願っています。
また、HSP気質を持っているのは子供だけではありません。HSP気質を持つ親世代の方も、学校行事の日が近付くにつれてつらい気持ちに襲われているかと思います。この記事でご紹介した対処法が、少しでも皆さんのつらい気持ちを軽減することができたなら幸せです。
今回は以上になります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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