こんにちは、HSPブロガーのまさちゃんです。今回は「HSPが変化に弱いのはなぜなのか」というテーマで記事を書いていきます。
転職や部署異動など、新しい環境に飛び込むことが苦手なHSPの方は多いのではないでしょうか。僕もそのタイプの人間です。思えば学生時代、年度替わりのクラス替えが憂鬱で仕方なかったですね。クラス替えどころか、席替えとかも嫌いでした。
せっかく周りとの距離感が掴めてきて立ち回り方がわかってきたのに、なんでまたリセットするんだろう…みんなが楽しそうにしている中で、僕は苦痛を感じていました。もしかしたらこの記事を読んでいるHSPのみなさんも、同じ経験があるのではないでしょうか。
社会人になってからも転職や部署異動で新しい環境に変化することがあります。この記事では、そういったときに使える変化への対処法をお伝えしていきます。
今回ご紹介する5つの対処法は、転職経験6回、部署異動の経験も多々ある僕が変化を経験している中で身につけた対処法です。実際の環境変化の場面で使って効果のあった方法なので、同じ状況で苦しんでいる方にはきっと効果があるはずです。
物心ついた頃からずっと、なんとなく生きづらさを感じていました。HSPという言葉を知って、「ああこれは特殊能力なんだな」と感じて、少し気が楽になりました。
その後HSPについて色々と調べ、実践しているうちに、自分なりの生きやすい人生を手に入れました。過去の僕と同じ状況で苦しんでいる方に、少しでも生きやすい人生を考える機会となれれば幸いです。
HSPが変化に弱い理由
まずはHSPが変化に弱いのはなぜなのか、という点について解説していきます。理由としては以下の5つが大きいですね。
- 考えることが多すぎるから
- 最初から完璧にやろうとしすぎるから
- 人の時間を奪うのが苦痛だから
- 人間関係の構築に時間がかかるから
- プライベートの時間が侵食されるから
考えることが多すぎるから
HSPの特徴の一つに、「深い思考力」があります。この特徴は強みにもなれば弱みにもなる、いわば諸刃の剣です。環境が変化した際は、この特徴が弱みになりがちなんですよね。新たな仕事がたくさんある中で、それら一つひとつについて色々考えすぎて、他の人よりも不安な点がたくさん見えてしまったりします。
例えば受付の仕事をする場合に、来た人の数を正の字でカウントしていくように言われたとします。普通に考えたらめちゃくちゃ簡単なのですが、HSPは色々なイレギュラーパターンを考えがちです。来たけど何もせずに帰っちゃった人はカウントするのだろうか…1日に2回来た人はどうするのだろうか…忙しくてカウントが漏れたらどうなるのだろうか…色々と考えすぎて、一人で勝手に不安になってしまいます。
環境が変化したての頃は新しい業務をたくさん任されるので、こういった不安がいたるところで発生します。いちいち深く考えてしまうHSPにとっては、つらいところですね。不安に押しつぶされそうになります。
最初から完璧にやろうとしすぎるから
HSPは真面目な人が多いです。なんでもかんでも完璧にやろうとしすぎて、それができないと落ち込みます。
環境が変化したての頃は、わからないことだらけですよね。ホチキスがどこにあるかとか、そのレベルのことすらわかりません。そんな状態で完璧にやろうと思っても、無理ですよね。仕方ないのはわかっているんですが、それでもできない自分に落ち込んでしまうのがHSPです。
人の時間を奪うのが苦痛だから
HSPは周りに迷惑をかけたくないという気持ちが強いので、わからないことを人に聞くことに罪悪感を感じやすいです。その人の時間を奪ってしまっているようで、申し訳ないと感じてしまうんです。
例えば新しい環境でホチキスの場所がわからないときは、誰かに教えてもらうのが一番簡単な解決策ですよね。ですがHSPは「こんなことであの人の貴重な時間を奪いたくない」と考えてしまい、まずは自分で時間をかけて探します。そして結局見つけられずに(見つかるときもありますが…)、誰かに聞いてその人の時間を奪う、という結果になります。
自分と相手、ダブルの時間浪費です。罪悪感がえげつないです。苦痛すぎます。環境が変化したばかりの頃は、これが多いですね。
人間関係の構築に時間がかかるから
HSPで、人見知りの人は結構多いと思います。相手の表情の変化などから敏感に情報を読み取ってコミュニケーションをとるHSPにとって、初対面の相手というのはかなり気を遣う相手です。
慣れた相手であれば、「あ、この人いつもと違ってちょっとイライラしてるな」とか「いつもより楽しそうだな」とかがわかるのですが、初対面の人だと「いつもより」という比較ができないので難しいんですよね。
環境が変化してすぐの頃は、知らない人ばかりで気遣いの連続です。人付き合いで消耗しすぎてしまって、仕事に使うエネルギーが残っていないということも起こります。
プライベートの時間が侵食されるから
環境が変化してすぐのときは、しばしば残業が増えたり、仕事関連の学習に追われたりすることがあります。仕事から解放された後も、その日の出来事や翌日の業務が頭から離れず、まるで仕事を続けているかのようなストレスを感じることも少なくありません。
この状況は、HSPにとってはかなりきついです。HSPは他の人よりも疲れを溜めやすい特性があるので、ただでさえ多めの休息が必要と言われています。この大事なリフレッシュの時間が仕事のために削られてしまうと、翌日に疲れが残り、思うように仕事が進まずにまた残業が増え…という負のスパイラルに陥ります。
HSPが環境の変化に弱いことへの対処法
続いて、HSPが環境の変化にどのように対処していけばいいのかを解説していきます。転職経験6回の僕が、数々の環境の変化を乗り越えてきた中で身につけた、おすすめの方法を5つ紹介していきます。
- 時が解決してくれると考える
- 絶対にミスできないものを確認しておく
- シンプルに考える
- 初日から一杯誘う
- プライベート時間の過ごし方を決めておく
時が解決してくれると考える
環境が変化したときのきつさは、最初の数日がマックスです。その後は徐々に慣れてきて、3ヶ月くらい経つとだいぶ余裕が出てくる感じです。このくらいの期間が経つと、新しい職場の人間関係も把握できてきますし、良い意味での手の抜きどころも見えてきます。ホチキスなどの備品の場所も、もうさすがにわかっているでしょう。
僕がたくさん転職をして感じたのは、どんな仕事でも、大体最初の3ヶ月さえ乗り切ればかなり気持ちが楽になるということです。つまり、環境の変化のつらさは、時が解決してくれる問題なんです。なので最近は、「環境が変わって今はめちゃくちゃきついけど、多分3ヶ月後には余裕出てるな」と思って耐え凌いでいます。
今まさに環境が変化したばかりで苦しんでいるHSPの皆さん。しんどいですが、3ヶ月だけ耐えてみてください。「3ヶ月だけ頑張ればこの苦しみから解放される」と考えて仕事をすると、気持ちが楽になりますよ。
絶対にミスできないものを確認しておく
先ほどHSPが変化に弱い理由として、「最初から完璧にやろうとしすぎるから」を挙げました。全てを完璧にやろうとしてしまうのって、どれが大事な仕事なのかの区別がつかないからです。全部が大事な仕事に見えてしまって、全部をちゃんとやろうと思ってしまうってことです。
なので異動してきてすぐの段階で、先輩や上司に「絶対にミスれないのはどの仕事ですか?」というのを確認しておくといいでしょう。そうすることで、その仕事以外は最悪ミスしてもなんとかなる、と思えるので、気持ちが楽になります。
本当にミスできない仕事って、ベテランや上司のチェックが入ることが多いですからね。そういう仕事はスピード重視でサラッとやって、あとは任せました、で問題ないです。間違ったところを指摘してもらって、徐々に成長していけばOKです。
シンプルに考える
「考えることが多すぎるから」というのも、HSPが変化に弱い理由として挙げました。HSPは深く考えるのが好きですからね。細かい部分にまでこだわって、丁寧な仕事をしたい気持ちもわかります。
ですがそれは、もう少し慣れてきてからやれば良いんです。最初はシンプルに基本の流れだけを押さえておいて、それ以外のパターンが発生したらそのときに考えて対処すれば問題ないです。
さっきの受付の例で言うと、来た人を正の字でカウントしていく、ということだけ覚えて、それだけをやっていく感じです。それ以外のパターンを考えたい気持ちはグッと堪えてください。今そんなことを考えても無駄です。あなたが心配しているそのパターンは、永遠に発生しないかもしれません。万が一半年後に発生したとしたら、そのときにはもう仕事に慣れてサクッとイレギュラーパターンを処理できるあなたが、そこにいます。
最初はシンプルに。細かいことは考えない。難しく考えているな、と感じたら、これを思い出してください。
初日から一杯誘う
HSPが変化に弱い理由を5つ紹介しましたが、そのうち一番早く解消できるのは「人間関係の構築」だったりします。なんでも聞ける環境、安心してしんどさを吐露できる環境が整えば、気持ちは楽になりますよ。
おすすめの方法としては、初日の仕事終わりにいきなり「ちょっと一杯行きませんか?」と誘ってしまうこと。その日のうちに深いコミュニケーションが取れれば次の日から楽ですし、「今日は難しいから明日でもいい?」みたいになれば明日には楽になる目処が立ちます。
なんとなく、飲みに誘ったら来てくれそうな人って初日の時点でわかるかと思います。勇気を持って誘ってみてください。
そういう意味では、転職や部署異動で新しい人が来るってわかった時点で、初日に歓迎会を設定してもらえるのは個人的にありがたいなと思います。仕事終わりのヘロヘロなタイミングで飲みかよ〜と感じてしまうかもしれませんが、翌日からの疲れ方が全然違うので初日飲みは全然アリです。転職経験6回の僕が言うんだから間違いありません。
プライベート時間の過ごし方を決めておく
環境が変化したての頃は疲れ果てて帰宅するので、プライベートを楽しむ余裕がないんですよね。家に帰って、ご飯を食べてお風呂に入って寝るだけ、で精一杯な感じかと思います。その時間も仕事のことをあれこれ考えながら過ごしちゃいがちなので、疲れが溜まる一方です。
なので異動する一週間くらい前の段階で、異動後のプライベート時間の過ごし方を決めておくのがおすすめです。
- 仕事終わりは何があっても筋トレをする
- 仕事終わりは何があってもランニングをする
- 仕事終わりは何があってもゲームをする
- 仕事終わりは何があっても映画を一本観る
- 仕事終わりは何があっても読書をする
- 仕事終わりは何があっても好きなアーティストの曲を聴く
- 仕事終わりは何があってもサウナに行く
こんな感じです。こういうことを事前に決めておかないと、絶対に何もやりません。初日は何があるかわからないから、仕事が終わったときに考えよう、とか考えていたら、さっき言った通りプライベートの時間も仕事のことを考えながら過ごして終わります。
異動したての頃こそ、プライベートの時間を充実させて疲れを回復させることが必要です。余裕がなくなるであろうことを事前に見越して、計画を立てておくようにしましょう。
まとめ
というわけで今回は「HSPが変化に弱いのはなぜなのか」というテーマで記事にまとめました。簡単にこの記事の内容を振り返っていきます。
- HSPが変化に弱い理由
考えることが多すぎるから
最初から完璧にやろうとしすぎるから
人の時間を奪うのが苦痛だから
人間関係の構築に時間がかかるから
プライベートの時間が侵食されるから - HSPが環境の変化に弱いことへの対処法
時が解決してくれると考える
絶対にミスできないものを確認しておく
シンプルに考える
初日から一杯誘う
プライベート時間の過ごし方を決めておく
いかかでしたでしょうか。環境の変化に弱いのは、あなたのせいではなく、HSPの特性によるものだったということがお分かりいただけたかと思います。
HSPの特性が原因なのであれば、その特性を踏まえて対策をとることで苦痛を軽減することが可能です。今まさに絶賛環境が変わりたてて苦しんでいる方、これから環境が変わることに不安を感じている方、ぜひ今回ご紹介した5つの方法を取り入れてみてください。
きっといつもよりも気持ち穏やかに新しい環境で働けているあなたが、そこにいるはずです。
今回は以上になります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント